皇冠体育,皇冠比分6年度卒業式 式辞

  穏やかな日差しに春を感じるこのよき日に、卒業を迎えられる医学部、保健看護学部、助産学専攻科の皆さん、医学研究科修士課程と博士課程、また保健看護学博士前期および後期課程を卒業、修了される皆さん、誠におめでとうございます。心よりお祝いを申し上げます。また、卒業生を今日まで支えてこられたご家族の方々にも、深い敬意を表すると同時に、心よりお慶びを申し上げます。
 また、本日の卒業式を挙行するにあたり、和歌山県知事 岸本周平さま、県議会議長 鈴木大雄さまをはじめとして多くのご来賓の皆様にご臨席を賜り心より御礼を申し上げます。

 今日という日は、皆さんが長年にわたる努力と研鑽を積み重ねてきた成果の証であり、大きな節目となる日です。医学や看護を学ぶ道のりはけっして平坦ではなく、多くの困難や試練に直面したことでしょう。学び続けた講義、挑み続けた厳しい実習、そして患者さんとの出会い。そのすべてが、今の皆さんの礎となっています。
 この日を迎えるにあたり、ご家族の支え、友人との励まし合い、教員や医療現場の指導者たちの助言と導きがあったことにも思いを馳せ、ぜひ感謝の気持ちを忘れないでください。皆さんは、これまでの努力と支え合いの中で成長し、いよいよ社会へと飛び立とうとしています。そこで、医療人として新たな道を歩み始めるにあたり、ぜひ心にとめておいてほしいことがあります。

 まず一つ目は『医療はけっして独りではできない』ということです。
 皆さんは、これから医師?看護師としての道を歩み始めます。しかし、医療はけっして独りでは成し得ません。どれほど優れた医師であっても、どれほど献身的な看護師であっても、一人の力だけでは患者を救うことはできません。医療は、互いに協力し合うチームワークの上に成り立っています。それゆえに、互いを尊重し、連携する姿勢が不可欠となります。そのために、皆さんがこれから出会う同僚やスタッフと、信頼関係を築くことが重要です。知識や技術だけでなく、ともに働く仲間を大切にすることこそが、よい医療を生み出します。
 そして、患者さんの利益をまず第一に考え、柔軟な姿勢を持ちながら、協力し合うことが何よりも大切です。皆さんには、ぜひ「協働する力」を発揮し、チーム